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借金の返済日が近いのにお金が足りない、すでに滞納している、別の借入で返済をつないでいる。こうした状態になると、何から手を付ければいいのか分からなくなります。
先に結論を言うと、返済できないと感じた時点で最優先なのは、新しい借金で穴埋めすることではなく、家計と借入状況を止まって整理することです。返済不能の程度によっては、債権者への連絡、家計の立て直し、任意整理、個人再生、自己破産など、取るべき方法が変わります。
私は任意整理を2回経験しています。1回目は26歳ごろ、年収約400万円の時期でした。ネットで司法書士を探し、メール、電話、対面という流れで相談しました。相談する前は怖さや恥ずかしさがありましたが、実際に状況を整理してもらうことで、ようやく返済の出口が見えました。
この記事では、借金が返せないときに今日から確認すべきこと、放置した場合のリスク、自力返済を続けるか専門家へ相談するかの判断基準、債務整理の選択肢まで、一般的な制度と私自身の経験を分けて解説します。
借金が返せないとき、最初にやるべきこと
最初にやることは、借金の総額を完璧に計算することではありません。まずは今月の生活を守りながら、返済状況を見える化することです。
1. 今月の生活費を確保する
家賃、食費、電気・ガス・水道、仕事や通院に必要な交通費など、生活の土台になる支出まで削って返済を続けると、家計がさらに不安定になります。返済のために生活そのものが維持できない状態なら、すでに「返し方を見直す」段階に入っています。
2. 借入先・残高・毎月返済額を一覧にする
正確な数字が分からなくても構いません。まずは、借入先、だいたいの残高、毎月の返済額、返済日、滞納の有無を書き出します。カードローン、クレジットカードのリボ・キャッシング、消費者金融、銀行ローンなどを分けると整理しやすくなります。
借入先が複数ある場合は、複数の借入があるときの返済・整理の考え方も参考にしてください。
3. 返済のための新規借入を止める
最も危ないのは、A社への返済をB社から借りて行う状態です。借金の総額が減らないまま、返済先だけが増えていきます。法テラスも、借金の返済のために借金を重ねる多重債務の状態では、早急に債務整理を検討する必要があると案内しています。
4. 裁判所からの書類は別扱いにする
督促状やカード会社からの郵便と、裁判所から届く支払督促・訴状・差押え関係の書類は同じではありません。裁判所から届いた書類には対応期限があるため、封筒を開けずに放置しないでください。すでに裁判手続に進んでいる場合は、通常の返済相談より優先して専門家へ確認する方が安全です。
返済が続けられるか、自分だけで判断できないときは
延滞前でも、現在の借入・収入・毎月返済額を整理したうえで、専門家に選択肢を確認できます。相談したからといって、その場で手続きを決める必要はありません。
PR|状況によって利用できる手続きや結果は異なります。
「返せない」は金額ではなく家計で判断する
借金が100万円なら大丈夫、300万円なら危険、というように金額だけで判断することはできません。年収、家賃、扶養家族、金利、毎月の返済額、残り返済期間によって負担は大きく変わるからです。
判断しやすいのは、次の状態が続いているかどうかです。
- 返済すると生活費が足りなくなる
- 毎月返しているのに元本がほとんど減らない
- 返済のために別の借入を使っている
- ボーナスがないと返済計画が成立しない
- 急な出費があるとすぐ借入に戻る
- 複数社の返済日を回すだけで精一杯
- 完済まで何年かかるのか分からない
これらが複数当てはまる場合、問題は「今月払えるか」だけではなく、今の返済計画自体が継続可能かどうかです。
借金を自力返済できるかの判断基準では、自力返済を続ける場合と整理を検討する場合の分かれ目を詳しく整理しています。
借金を放置すると何が起きるのか
返済できないこと自体より危険なのは、何も確認せず放置することです。一般的には、返済遅延が続くと電話・SMS・郵便などによる連絡が増え、その後、契約内容や債権者の判断によって一括請求や法的手続に進む可能性があります。
電話や郵便の督促
返済日を過ぎると、債権者から入金確認や返済についての連絡が入ることがあります。連絡が怖くても、番号をすべて着信拒否して状況を見えなくするより、支払えない状態を把握したうえで対応方法を決める方が安全です。
遅延損害金などで負担が増える可能性
契約に基づき、延滞すると遅延損害金が発生する場合があります。長く放置するほど、家計を立て直す選択肢が増えるわけではありません。
法的手続へ進む可能性
債権者が裁判所を利用した手続を取ることもあります。裁判所の支払督促に仮執行宣言が付され、必要な要件を満たすと、強制執行の申立てにつながる可能性があります。裁判所からの書類が届いた場合は、書面に記載された期限を確認し、早めに専門家へ相談してください。
督促が続いて精神的に限界を感じている場合は、債務整理すると督促はいつ止まるのかも参考になります。
今月だけ払えない場合と、返済計画そのものが無理な場合は分ける
一時的な資金不足なら
収入は安定していて、突発的な出費などで今月だけ難しい場合は、まず債権者へ支払日や対応方法を確認する余地があります。ただし、必ず変更できるわけではありません。無断で延滞するより、早めに確認する方が状況を把握できます。
毎月不足するなら
毎月の収入から生活費と返済額を引くと赤字になる場合、翌月も同じ問題が起こります。この場合は返済日の調整だけでは根本解決になりません。
返済しても元本が減らないなら
最低返済額だけを長期間払い続けている場合、利息負担によって完済まで長期化することがあります。返済期間と総支払額を一度計算し、現在の方法を続ける合理性があるか確認してください。
返しているのに借金が減らない理由も合わせて確認すると判断しやすくなります。
借金が返せないときにやってはいけないこと
返済のために別の借金をする
一時的に返済日は乗り切れても、借金総額や毎月の返済負担が改善しなければ問題を先送りするだけです。
クレジットカードの現金化などに頼る
手数料負担が大きくなりやすく、契約上の問題につながることもあります。資金繰りが苦しいほど、短期的に現金を作る方法ではなく、返済計画全体を見直す必要があります。
裁判所の郵便を無視する
通常の督促と違い、裁判所の書類には手続上の期限があります。放置してよい書類ではありません。
財産や収入を隠して相談する
債務整理の方法を検討するときは、借金だけでなく収入・預貯金・保険・車・住宅などの情報も重要になります。正確な判断のためには、分かる範囲で正直に伝える必要があります。
返済を続けるか、債務整理を検討するかの分かれ目
債務整理は「借金がいくらなら必ずやる」という制度ではありません。現在の家計で現実的に返済を継続できるかが重要です。
次のような場合は、少なくとも一度、返済方法を専門家に確認する価値があります。
- すでに滞納している
- 今月の返済資金がなく、借入で補おうとしている
- 返済額が大きく、生活費が不足する
- 複数社から借りている
- 何年返しても終わる見通しがない
- 督促が続き、仕事や睡眠に影響している
- 裁判所から書類が届いた
一方、収入が安定し、生活費を確保したうえで無理なく元本を減らせていて、完済時期も明確なら、すぐに債務整理を選ばず自力返済を続ける判断もあります。
「返し続ける」「整理する」の境目を確認したい人へ
借金額だけでは判断できません。毎月の返済額、収入、生活費、滞納状況をまとめて見てもらうことで、現在の返済方法を続けられるか確認できます。
PR|相談内容や状況によって対応できる方法は異なります。
借金が返せないときの主な4つの整理方法
法テラスは、主な債務整理として任意整理、破産手続、個人再生手続、特定調停を案内しています。どれが適しているかは、借金額だけでなく、返済可能額、財産、住宅、保証人などによって変わります。
任意整理
裁判所を使わず、弁護士や認定司法書士などを通じて債権者と返済条件を話し合う方法です。継続的な返済が可能な人に検討されやすい一方、すべてのケースで希望どおりの条件になるわけではありません。
詳しくは任意整理とは?完全ガイドで解説しています。
個人再生
裁判所を利用し、法律上の要件を満たした再生計画に基づいて一定額を返済し、残りの債務について免除を受けることを目指す手続です。住宅ローン特則を利用できるケースもあります。
詳しくは個人再生の完全ガイドを確認してください。
自己破産
支払不能の状態にある場合に、裁判所の手続を通じて免責を目指す方法です。財産や債務の内容などによって手続が異なり、税金など免責されない債務もあります。
詳しくは自己破産とは?完全ガイドで整理しています。
特定調停
簡易裁判所が債務者と債権者の間に入り、返済条件の合意を目指す手続です。費用を抑えやすい一方、自分で準備や出頭をする負担があります。
特定調停の費用・流れ・注意点も参考にしてください。
専門家へ依頼すると督促はどうなるのか
貸金業者については、弁護士や一定の司法書士から債務処理を受任した旨の通知を受けた後の直接取立てが、貸金業法21条の規制対象になります。金融庁の監督指針でも、受任後の取立行為について運用上の留意点が示されています。
ただし、相談予約をしただけで督促が止まるわけではありません。また、すでに進んでいる裁判手続まで自動的に消えるわけでもありません。どの時点で何が止まるかは、督促はいつ止まる?受任通知・裁判への対応で詳しく説明しています。
私が1回目の任意整理をしたとき
私が最初に任意整理をしたのは26歳ごろです。当時の年収は約400万円。クレジットカード、リボ払い、キャッシングの返済が重なっていました。
最初から知識があったわけではありません。ネットで司法書士を探し、まずメールを送り、その後電話で話し、対面相談へ進みました。相談前は「こんな状態を話すのが恥ずかしい」「本当に相談していいのか」という気持ちがありました。
私の場合は、依頼した翌日から督促電話が止まりました。これはあくまで私自身の体験であり、すべての人が翌日に止まるという意味ではありません。
仕事で必要だった車は維持しながら返済し、約3年で完済しました。相談するまで一番苦しかったのは、借金そのものだけでなく「この返済がいつ終わるのか分からない」状態だったと思います。
2回目は手続を知っていても精神的にはつらかった
その約10年後、私は2回目の任意整理をしました。今度は別の司法書士事務所です。
1回経験していたので、相談から手続までの流れは分かっていました。それでも心理的には2回目の方がつらく感じました。「また同じことをしてしまった」という気持ちが強かったからです。
2回目はすべてのカードが止まりました。ただ、カードが使えなくても生活そのものができなくなるわけではありませんでした。デビットカード、キャリア決済、後払いサービスなどを使いながら生活し、返済はすでに完了しています。
この経験から、借金が返せないときに重要なのは「自分が失敗したかどうか」を考え続けることではなく、今の家計で返済を続けられるのかを具体的に確認することだと考えています。
2回目の債務整理については債務整理2回目はできる?任意整理2回経験者が解説で詳しくまとめています。
相談するときに準備しておくとよいもの
すべて揃っていなくても相談はできますが、次の情報があると話が早くなります。
- 借入先の名前
- おおよその残高
- 毎月の返済額と返済日
- 滞納の有無
- 月収
- 家賃や住宅ローンなどの固定費
- 預貯金・保険・車・住宅など主な財産
- 裁判所や債権者から届いた書類
資料が足りないから相談できない、ということではありません。まず分かる範囲で整理し、不足しているものを相談時に確認すれば十分です。
債務整理の相談前に準備する書類一覧も用意しています。
弁護士と司法書士のどちらへ相談するべき?
対応範囲は資格によって異なります。借入状況や検討する手続によって相談先を選ぶ必要があります。特に、個人再生・自己破産、訴訟対応、債権額などによって違いが出るため、「費用が安そう」という理由だけで決めるのはおすすめしません。
弁護士・司法書士の違いと相談先の選び方で対応範囲を比較しています。
よくある質問
Q. 今月の返済が1回できないだけでも相談していい?
はい。相談したから債務整理をしなければならないわけではありません。一時的な不足なのか、毎月の返済計画そのものが成立していないのかを確認するために相談する方法もあります。
Q. 借金が少額でも相談できますか?
相談の必要性は金額だけでは決まりません。生活費を削らないと返せない、返済のために借りている、完済時期が見えないといった状況なら、金額が比較的小さくても返済方法を確認する価値があります。
Q. 債務整理すると必ず自己破産になりますか?
いいえ。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産、特定調停など複数の方法があります。収入・債務額・財産などから適切な方法を検討します。
Q. 家族や会社に必ず知られますか?
必ず知られるとは限りません。ただし手続の種類、保証人、家計状況、郵便物などによって知られる可能性は変わります。個別事情を確認してください。
Q. 相談したら契約しないといけませんか?
相談と依頼は別です。説明を聞いたうえで依頼するかどうかを判断できます。
まとめ|「返せない」と感じた時点で、返し方を見直していい
借金問題は、完全に支払えなくなってからでなければ相談できないものではありません。
今月の返済が苦しい、借金で借金を返している、返しても元本が減らない、督促が怖い、完済時期が見えない。こうした状態は、今の返済計画を一度見直すサインです。
自力返済を続けられるなら、その方法を確認すればよいです。難しい場合は、任意整理など別の方法があるか確認できます。重要なのは、無理に1人で結論を出すことではなく、現在の数字をもとに選択肢を比較することです。
返済を続けるか迷っているなら、まず現状を整理する
相談は契約の決定ではありません。現在の借入・返済額・家計を確認して、どの選択肢が現実的かを聞くところから始められます。
PR|成果や手続結果を保証するものではありません。
参考情報:金融庁「貸金業者向けの総合的な監督指針」、法テラス「債務、貸付」、裁判所「支払督促」


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